精密和訳 I Wanna Be Your Slave – Måneskin

マネスキンの勢いが止まらない!イタリア発のバンドがここまで世界的に売れているというのは、すごいの一言です。ボーカルのダミアーノは1999年生まれ。これからにも十分期待です。今回紹介する曲は「あなたの奴隷になりたい」です!

どんな曲なの?

2021年にリリースされた、イタリアのバンド Måneskin の2ndアルバム “Teatro D’ira – Vol.I” の4曲目に収録されている曲。

ロックですが少しだけヘビーなサウンド。

内容のサマリー – こんな内容が歌われています

わかりやすいロックです。歌詞よりも音楽を楽しみましょう。笑

  • キミは善、オレは悪
  • オレは不埒だから、キミの奴隷になりたい

曲はこちら – 聴きながら和訳を読もう

和訳してみた – 日本語訳はこちら

I Wanna Be Your Slave – Måneskin
Teatro D’ira – Vol.I (2021)

#1

I wanna be your slave1, I wanna be your master2
キミの奴隷になりたい、キミのご主人様になりたい

I wanna make your heartbeat run like rollercoasters3
キミの鼓動をジェットコースターみたいに高めてやりたい

I wanna be your good boy, I wanna be your gangster4
キミのいい子になりたい、キミのギャングになりたい

‘Cause you can be the beauty and I could be the monster
キミは美で、オレは怪物だから

I love you since this morning, not just for aesthetic5
今朝からキミを愛している、美しいだけが理由じゃない

I wanna touch your body, so fucking electric
キミの体に触れたい、すごく魅力的だから

I know you’re scared of me, you said I’m too eccentric6
怖がられてるのは知ってる、エキセントリックすぎだって言ってたから

I’m crying all my tears and that’s fucking pathetic7
オレが泣いてるの、哀れだろ

注釈 I.

  1. [名] slave = 奴隷.
  2. [名] master = 主人.
  3. [名] rollercoaster = ジェットコースター.
  4. [名] gangster = ギャング.
  5. [名] aesthetic = エステティック.美.
  6. [形] eccentric = エキセントリック.風変わりなこと.
  7. [形] pathetic = 哀れであること.

#2

I wanna make you hungry, then I wanna feed ya
キミのお腹を空かせて、それから食べさせてあげたい

I wanna paint your face like you’re my Mona Lisa
キミの顔にモナリザみたいにペンキを塗りたい

I wanna be a champion, I wanna be a loser
勝者になりたい、敗者になりたい

I’ll even be a clown1 ‘cause I just wanna amuse2 ya
キミを楽しませるためなら、ピエロにさえなりたい

I wanna be your sex toy, I wanna be your teacher
キミの大人のおもちゃになりたい、キミの先生になりたい

I wanna be your sin, I wanna be a preacher3
キミの罪になりたい、キミの説教者になりたい

I wanna make you love me, then I wanna leave ya
オレに惚れさせて、それから捨てたい

‘Cause baby, I’m your David and you’re my Goliath4, uh-huh
だって、オレはきみにとってダビデ、キミはオレにとってのゴリアテだから

Alright, okay

注釈 II.

  1. [名] clown : 道化師,ピエロ.
  2. [動] amuse: 楽しませる.
  3. [名] preacher: 聖職者.教会で説教を与える者.
  4. [人名] David and Goliath: ダビデとゴリアテ.旧約聖書の物語の登場人物.少年ダビデが,巨人ゴリアテに勝利する話.

#3

Because I’m the devil who’s searching for redemption1
オレは赦しを求める悪魔だから

And I’m a lawyer who’s searching for redemption
あるいは、赦しを求める弁護士

I’m a killer who’s searching for redemption
オレは赦しを求める殺人鬼

I’m a fucking monster who’s searching for redemption
オレは赦しを求める怪物

I’m a bad guy who’s searching for redemption
オレは赦しを求める悪い男

And I’m a blonde girl who’s searching for redemption
オレは赦しを求めるブロンドの女

I’m a freak who is searching for redemption
オレは赦しを求める怪物

I’m a fucking monster who’s searching for redemption
オレは赦しを求める怪物

Redemption

注釈 III.

  1. [名] redemption: (キリストによる)救済.

#4

I wanna be your slave, I wanna be your master
キミの奴隷になりたい、キミのご主人様になりたい

I wanna make your heartbeat run like rollercoasters
キミの鼓動をジェットコースターみたいに高めてやりたい

I wanna be your good boy, I wanna be your gangster
キミのいい子になりたい、キミのギャングになりたい

‘Cause you can be the beauty and I could be the monster
キミは美で、オレは怪物だから

I wanna make you quiet, I wanna make you nervous
キミを黙らせたい、キミを不安にさせたい

I wanna set you free1 but I’m too fucking jealous
キミ自由にしたい、けどすごく嫉妬してる

I wanna pull your strings like you’re my Telecaster2
テレキャスにみたいに、キミの糸を引っ張りたい

And if you want to use me, I could be your puppet3
オレを使いたいなら、キミの人形になるよ

注釈 IV.

  1. [動] set (someone) free: 自由にする.(捕まっている人/動物を)逃す.
  2. [名] Telecaster: テレキャスター.ギターの種類.
  3. [名] puppet: 操り人形.

#5

‘Cause I’m the devil who’s searching for redemption1
オレは赦しを求める悪魔だから

And I’m a lawyer who’s searching for redemption
あるいは、赦しを求める弁護士

And I’m a killer who’s searching for redemption
オレは赦しを求める殺人鬼

I’m a motherfucking monster who’s searching for redemption
オレは赦しを求める怪物

Yeah

Okay

And I could be the monster
怪物かもな

I wanna be your slave, I wanna be your master
キミの奴隷になりたい、キミのご主人様になりたい

注釈 V.

  1. [名] redemption: (キリストによる)救済.

解釈してみた – 結局どういうこと?

どういうモチベーションで曲が書かれているのか探るべく、本人が曲について語ったインタビュー[1]を参照しました。

インタビュー抜粋

ヴィクトリア「世の中のステレオタイプ、って馬鹿げているよね。たとえば男の子は支配的で、女の子はおしとやかで従属的みたいな」

ダミアーノ「変だと思われていることをノーマルにしたかった。僕たちは、風変わりなバンドだと思われているけど、中身は普通だよ。」

ヴィクトリア「自分が知らないものを受け入れることは、怖いこと。自分がどんな風にありたいか表現することは社会・世間体に制限されている。何て言われるか怖いからね。」

ダミアーノ「だから、曲の中でシチュエーションを逆転させたんだ。男の子が小さなダビデで、女の子が巨人のゴリアテみたいに」「狂人でも弁護士でも、金持ちでも貧乏でも、赦し(=愛と幸福)を求めるものだから。」

歌詞を書いた背景を踏まえて、メタ的なメッセージは以下と解釈しました。

  • 固定観念を通してみると、普通な人と自分たちのように変だと思われるやつがいる。
  • しかし、結局は愛と幸福を求めているという点で平等だと言える。
  • であるならば、固定観念を取っ払って自分を自由に表現してもいいじゃないか。

精読してみた – 解釈の根拠 & ワンポイント英語講座!

英語的な表現や文法事項のうち、面白いポイントを紹介します。

make your heartbeat run – 使役動詞

#1 – 2行目

I wanna make your heartbeat run like rollercoasters
キミの鼓動をジェットコースターみたいに高めてやりたい

  • make 人 動詞 = 人に…させる
    • 使役動詞には他にも let, have などがあります。
    • makeは、let, haveにくらべ強制の意味が強め。「相手の意思によらず (やりたくないことでも強制的に) …させる」の意味。

おわりに

感想

ストレートな歌詞と曲調でメッセージ性もバンドらしい曲でした。この若さでこの曲をヒットさせるところにもカリスマ性を感じます。12月に来日し単独ライブ予定らしい。いきたい。

参考

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